サーバの電力管理に関する説明です。より便利な使い方については、関連資料に記載の Whitepaper「電 力監視/電力制御機能のご紹介」を参照してください。
11.1 電力測定機能
装置の消費電力を定期的に採取することが可能です。
11.1.1 ESMPRO/ServerManager を用いた電力測定機能
ESMPRO/ServerManagerを用いると、管理対象サーバの消費電力を最長1週間まで測定することが 出来ます。「リモート制御」→「電力管理」→「電力測定」で「測定開始」ボタンを押下してください。測定 中にリアルタイムに電力グラフを描画することや、測定結果のダウンロードも可能です。「前回の測定値を引 き継ぐ」を選択することで、前回の測定データのうち、最大電力/最小電力/平均電力/測定累計時間/測定回 数の統計値を合算できます。ただし、測定間隔ごとの詳細な測定データを引き継ぐ事はできません。保存す る必要がある場合は、次の電力測定を開始する前に「測定データのダウンロード」をクリックし、消費電力 データを保存して下さい。なお、EXPRESSSCOPEエンジン3搭載装置の場合、装置に設定された天井電 力制御の設定値も計測結果やグラフに含まれます。
図 105 電力管理 –電力測定-
163
11.1.2 EXPRESSSCOPE エンジン 3 の WebConsole における電力測定機能
EXPRESSSCOPEエンジン3搭載装置の場合、EXPRESSSCOPEエンジン3が常に電力を測定する機 能があるため、その統計情報をWebConsoleにて確認出来ます(※一部対象外の装置あり)。
グラフは過去24時間と過去10分間の2種類表示され、それぞれのデータをダウンロードすることも可能 です。
図 106 電力画面
164
11.2 天井電力制御
天井電力制御機能では、本体装置の総消費電力を、設定した消費電力に収まるよう制御しつつ、運用継続 を実現します(※装置によっては一部の機能に制限があります)。
天井電力制御は ESMPRO/ServerManager、BMC Configuration、EXPRESSSCOPE エンジン 3 の Webコンソール、コマンドラインインターフェースにて設定可能です。
11.2.1 Non-Aggressive Mode (Non-Critical Power Capping)
Non-Aggressive Modeで設定される電力閾値Power Threshold(Pn)を超えた場合には、システム利用 効率をあまり下げない程度に消費電力を抑えようとします。また、消費電力がPnを超え、Correction time limitで指定した時間が経過した場合に通報を実行します。この通報を有効にするには、センサタイプ「Power Capping」の通報レベルNon-Critical(警告)を有効にする必要があります。
図 107 天井電力制御概念図
165
11.2.2 Aggressive Mode (Critical Power Capping)
Aggressive Modeで設定される電力閾値Power Threshold(Pa)を超えた場合には、積極的に消費電力 を抑えるように制御します。また、消費電力がPaを超え、Correction time limitで指定した時間が経過し た場合に通報を実行します。この通報を有効にするには、センサタイプ「Power Capping」の通報レベル Critical(異常)を有効にする必要があります。Shutdown Systemを有効に設定すると、消費電力がPaを超 え、Correction time limitで指定した時間が経過した場合にシャットダウンを実行します。
11.2.3 Safe Power Capping
電源ユニットから消費電力情報がを取得できなくなった場合に、強制的に消費電力を削減します。
11.2.4 Boot Time Configuration
サーバ起動時の電力制御の有効/無効や、CPUのコア数を設定します。Performance Modeで性能・動 作を優先させるか、消費電力量の最適化を行うかを選択します。装置によって未対応の場合もあります。
11.2.5 消費電力制御設定画面
① ESMPRO/ServerManager
図 108 ESMPRO/ServerManager 消費電力制御画面
166
② EXPRESSSCOPEエンジン3 コマンドラインインターフェース
11.3 グループ電力制御
ESMPRO/ServerManager(Version 5.54以降)を用いると、グループ内のサーバに対して電力の自動分 配を行うことができます。本機能を用いるには、電力管理用グループセットを利用します。
11.3.1 バランス型電力分配機能
ESMPRO/ServerManager(Version5.7以降)を用いると、選択することのできる電力分配機能です。す べての管理対象サーバにバランスよく電力を分配し、消費電力が一定割合で抑止されます。
例えばA~Eの5台のサーバがあるグループに対して、バランス型電力分配を行う場合、電力が不足する と全てのサーバに対して一定割合で電力制御を行うことで、グループの総電力を設定された値以下に抑えま す。
図 109 バランス型電力分配機能 -> cd /admin1/system1
-> show
Command Status: COMMAND COMPLETED ufip=/admin1/system1
Targets:
~中略~
oemnec_SafePowerCapping=disabled oemnec_Non-AggressiveMode=disabled oemnec_AggressiveMode=disabled
167
11.3.2 優先度型電力分配機能
優先度が高い管理対象サーバを優先して電力を分配します。優先度が低い管理対象サーバから順番に、消 費電力が下限値まで抑止されます。
例えばA~Eの5台のサーバがあるグループに対して、優先度をE,D,C,B,Aの順に設定して優先度型で電力 分配を行う場合、電力が不足すると優先度の低いAから順に電力制御を行うことで、グループの総電力を設 定された値以下に抑えます。A に対しての電力制御だけではグループとしての不足分を補えない場合、次に 優先度の低いB,C,D,Eの順で電力制御を実行します。
11.4 Suspend Periods 設定
管理対象サーバ単位あるいは電力グループ単位で消費電力制御をサスペンドする時間帯のスケジュールの 設定と表示を一括で実行します。ある時間帯だけ消費電力制御を無効にし、サーバのパフォーマンスを上げ たいときに設定します。Suspend Periods設定はESMPRO/ServerManagerからのみ可能な機能です。
Suspend Periodsのスケジュールは最大5つまで登録できます。
図 110 Suspend Periods設定画面
168
図 111 Suspend Periods設定表示画面
169